わざダメージ(威力)の計算式

検証

ポケモンユナイトで用いられている(と推定される)わざダメージの計算式と、それぞれの値についての解説、当サイトで用いる表記規則など。

実際の被ダメージの計算は以下を参照。
ダメージ計算式



計算式

わざダメージ(威力)は以下の計算式で決定される。

威力 = 基礎ダメージ + レベルダメージ × (レベル – 1) + 攻撃 × レシオ

※小数点以下切り捨て
※特殊攻撃わざの場合は攻撃を特攻に置き換える

解説

わざダメージを決定するのは、次の5つの変数。

  • レベル
  • 攻撃または特攻
  • 基礎ダメージ
  • レベルダメージ
  • レシオ

レベル・攻撃・特攻はポケモンに与えられている数値、基礎ダメージ・レベルダメージ・レシオはわざに与えられている数値。

レベルは、試合中に獲得した経験値に応じて上昇するポケモンの強さの段階。ゲーム内で表示されている通り。
攻撃・特攻は、ポケモンごとに設定された物理攻撃・特殊攻撃の強さを決めるステータス。具体的な数値は各ポケモンの基礎データのページを参照(⇒ ポケモン一覧表)。

基礎ダメージは、わざを使用するポケモンがレベル1かつ攻撃・特攻0の状態で与えるダメージを示す。基本ダメージ、またはベースダメージと呼ぶ場合もある。

レベルダメージは、わざを使用するポケモンのレベルが1上がるごとに加わるダメージを示す。ダメージパーレベル、またはスライダーと呼ぶ場合もあり、そちらの方が一般的。
現状「レベルダメージ」はメジャーな呼称ではないが、当サイトでは便宜上この呼び方を採用している。

俗に、「基礎ダメージにダメージパーレベルを加えた値」も一纏めに「基礎ダメージ」と呼称する場合がある。その意味で、「ダメージパーレベル」は「基礎ダメージの上昇値」のニュアンスも強い。
この紛らわしさを解消するため、当サイトではこれをレベルダメージと呼ぶことで基礎ダメージとは別物として区分けして扱う。

レシオは、わざを使用するポケモンの攻撃・特攻が1上がるごとに加わるダメージ(またはその割合)を示す。それぞれ攻撃レシオ・特攻レシオと区別して呼称することが多い。ダメージ反映率と呼ぶ場合もある。
また、攻撃・特攻にレシオを掛け合わせた値をレシオダメージと呼ぶ。

各変数の求め方

攻撃・特攻は各ポケモンの通常攻撃ダメージやかいがらのすずの回復量などから特定することができる。

次にレシオとレベルダメージを計測する。
レシオは、攻撃・特攻を上昇させるもちものを持たせた場合のわざダメージと持たせていない場合のわざダメージを比較して、その差をもちものによる上昇値で割ることで算出できる。もちものの組み合わせによって上昇値を複数パターン用意して、計算結果の誤差からレシオの当たりをつける。
各レベルにおけるわざダメージから、そのレベル時点の攻撃・特攻にレシオを掛けた数値を引く。得られた数値の小数点以下を切り上げ、レベルダメージが一定になるという仮定のもと、得られた数値が整数を公差とする等差数列になるよう、当たりをつけた誤差の範囲内で適切なレシオを探す。
適切なレシオが特定できたら、その公差がレベルダメージとなる。

最後に、わざダメージからレベルダメージとレシオダメージを引いて基礎ダメージを算出する。

こんな作業です

おわりに

ややこしい上に途方もなく地道な作業ですが、検証おじさん達はこのようにして少しずつゲーム内の数値に迫っています。
当サイトは、各ポケモンの基礎データ記事にこれらの数値を書き揃えることを当面の目標にしつつ鋭意製作中です。強力な味方も加わったので、徐々にピッチを上げて作業を進めています。完成まで今しばらくお待ちください。

わざダメージの仕組みを知っておくことで、ダメージ計算の肌感覚が少し鋭くなります。「このポケモンのわざは攻撃レシオが高いからもうこうダンベルを持たせてみよう」といった発想も生まれるようになります。アップデートによるわざダメージの変動を、より実証的に捉えることができるようにもなります。
押さえておいて損のない知識なので、意識して情報収集してみることをおすすめします。当サイトがその助けになれれば幸いです。

 



検証

Posted by pukojisan